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つらい選択

10月12日
 委員会の最終日でした。
 午前中は教育委員会審査、午後は企業局の審査を。
 教育委員会審査では議案として提案されている信州新町にある犀峡高校の分校化の採決が行われました。
 私は分校化やむなしとの党県議団の検討の結果を踏まえ、賛同をいたしましたが、正直苦渋の選択というか、つらい思いの中での賛同でした。
 犀峡高校は生徒数の減少に伴い統廃合の対象校となりました。
 しかし、地域高校として何とか存続して欲しい、廃校は避けて欲しいとの地域住民や保護者、同窓会の皆さんの要望を受けた県教育委員会は地域に教育の拠点を残したいとの県教委の思いもあり、篠ノ井高校の分校として存続する方向を打ち出しました。
 分校化(キャンパス化)に当たっては地元、父母などから疑問や不安が寄せられておりましたが、その主な1つは、地域キャンパス化をするとどんどんジリ貧になって、やがて衰退していって、廃校になってしまうのではないかという心配です。
 もう一つは、今、不登校の子供たちを集めるための、いわゆるB推薦を犀峡高校が持っているが、そういった子供たちの行き先がどうなるのか不安というものでした。
 
 この心配に対して、県教育委員会は地域キャンパス化ということは、あくまでも地域に教育の拠点を残していくためのもの。
 衰退してろうそくの火が消えてしまうというようなことを、想定してやっているのではない。どんなに少なくなっても、地域に教育の拠点を残していきたいとしています。
 又特別支援学級の子供たちの6割が高校へ入っているが、あらゆる学校が、これからはいろいろな生徒に対応できる教育方法を研究していかなければいけない。
 中学校の卒業者数に見合うだけの募集定員は必ず用意する。としています。

 私は委員会の審査で現在の状況下では分校化はやむを得ないが、しかし、県教育委員会は先の二つの心配に対して、責任を持って対応し、決して廃校などとさせないよう全力を尽くすようもとめました。尚、高校改革はうえからの押し付けや、多様化という名の下に、メニューを用意し、選択させるという生徒や保護者をお客様扱いするのではなく、地域も含めて共に学校づくりをしていくという開かれた対応をしていくべきということもあわせて要請をいたしました。
 昨日の委員会には存続を願う会の皆さんが意見陳述にもお越しいただきましたが、特別支援 を必要とする生徒のお母さんが犀峡高校は子どもの居場所としての役割がどれだけ大きいかを切々と訴えられました。私も胸が詰まりました。
 つらい選択でしたが、私たちもこのお母さんたちの思いに応える教育を前進させていく責任を果たしていかなくてはならないとの思いも強くした一日となりました。
 

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